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「海外移住で体験したこと考えた事。三十年で出会ったもの」
東南アジアで着実に発展してきたタイ。この激動の時代三十年を起業家として生きた著者の、七転八倒の人生を伝えたい。ビジネスやプライベートで出会った人や家族、市民を従わせる者としか考えない官僚たち、ルール無用の商売人たち、偶然出会ってしまった事故や事件、経験を通し考察したこの国の社会、歴史まで。
著者: 小川邦弘
日本税理士合同事務所タイランド ogawa@nihon-zeirishi-cooperate.com

挨拶・自己紹介

初めまして。タイ国のバンコク在住、「明耀社アカウンティング アンド コンサルティング」という会計事務所を営んでおります小川邦弘と申します。

当地へは1987年に移住し(当時は駐在)、早25年近くが経ちます。
当地に赴任しましてからは10年間、タイに於いて11社を運営する日系グループ企業の経理本部に在籍しておりました。

その後事情により、当グループはタイより撤退することになりまして、赴任が長期に亘った事で当地の社会にも慣れ親しみ、また当地の邦人社会においてもある程度のネットワークを築いており“今更日本へ”という気持ちにもなれませんでした。

当時バンコクにおいては、日本人が在籍する会計事務所といえば、世界の5大(当時)監査法人に、日本の公認会計士さんがアドバイザーとして在籍するケースが殆どで、日系の個人経営による会計事務所は無かったと記憶しています。当時もやはり日系企業の進出ラッシュに当たり、中小企業を経営される方が会計税務に関する相談をする日本人窓口さえ限られていた、という状況の中で開業させていただいたことは、所属企業の撤退という事態が逆に幸いした、とも言えます。

その後15年近くタイの会計税務、そして邦人社会に関わってくる間には様々な、それは1997年の通貨危機であり、政治騒乱、または昨年の大洪水に代表される事件・災害ですが、学んだ(驚いた?)経験は多岐にわたりますので、その一部なりとも、もちろんアップデートな話題も含め、ご紹介させていただきたいと考えております。