多くのメディアで取りざたされているこの件については、今年内の実行化がすでに決定事項となっており、域内各国では様々な産業分野での取り組みが始まっている。これにより域内10か国が一つに纏まり、人口6億人を超える一大経済圏が誕生する。
海外
若者の国カンボジア (その2)
さて今回の視察旅行の目的は、日系企業としての投資環境、投資規制、その手続きともう一つはカンボジア人労働者のタイ派遣に関してである。
投資規制は、全くない。「誰でもいらっしゃい」ということである。組織形態としては有限責任会社・パートナーシップ、これらは現地法人なので51%以上の議決権をクメール(カンボジア)国籍を持つ自然人あるいは法人が保有する。外国企業としては駐在員事務所・支店・子会社が認められており、いずれも外資のみでの設立が可能である。
若者の国カンボジア(その1)
タイのバンコクから70分のフライト、カンボジアの首都プノンペンまでは国内の地方都市と変わらない距離だ。
かつてこの国には、といっても20年以上前なのだが数度入国している。確か2度は空路でプノンペンに、1度はタイの東の国境を小さな船で超え、現地の人に紛れてカンボジア側のコン島という島に上陸した。厳密には不法入国であったのだろう。
イスラムは悪なのか
前回および前々回の報告に関連し、今回は私的な立場でイスラムとイスラム教徒について述べてみたい。
7月10日の報道で、中国からタイに逃れて来た100名のウイグル人(イスラム教徒)をタイ政府が中国に強制送還したと報じられた。そもそも300名のウイグル人が昨年9月に不法入国者として身柄を拘束されたのだが、その内100名が今回送還されたということである。これに対し米国務省報道官が、〝送還されれば法的手続きを経ずして残酷な扱いを受ける可能性のある″彼らを追い返したタイ政府を批判し、さらに中国政府に対し〝国際的な人権基準に基づいて適切な対応″を求めた。またウイグル人が多く居住するトルコのイスタンブールに於いて抗議デモが起き、その後の報道ではタイ領事館が襲撃されたとされる。
イスラム少数民族の悲劇 その2
前回に引き続き、タイ、マレーシア、インドネシアで連日報道されている〝ロヒンギャ″についてである。